諸学の「感情革命」・・・70年代以降の現象。

              諸々の学問分野で「感情」の再評価。

              60年代の文化状況との連関。

              なぜか?・・・現代社会の趨勢に関係するのか?

【感情社会学誕生の背景】・・・「感情」への価値付与/「感情」の問題化

・反逆として・・・管理社会、大衆社会、疎外、効率と理性と目的、への抵抗

・自己への関心として・・・自己表現、自己実現、自己の生を自分で企画

・排除されてきた人々の異議申し立て・・・「感情的」と否定的に評価されてきた集団

・日常的場面での不平等や差別への注目・・・「感情」の果たす役割

・感情を土台にしてきた社会組織・近代家族の動揺

・標準化、画一化(グローバリゼーション)の流れゆえに、「ある感情・感覚・感性」が排除されるべく問題化される

・市場化・商品化・資本主義化の流れに、「感情」という要素が含みこまれる。

・近代社会の基本構成、たとえばその一つとして帰属主義から業績主義へ・・・・・自己の自己たる所以が一層求められる。

・研究者の属性にもとづく立場性・・・「感情」への親近さ

3 三つの感情社会学

31 感情の社会生理学・・・Kemper

社会関係(権力・地位)、原因帰属にもとづく感情の生成

32 感情の相互行為論・・・Symbolic Interactionism(Shott, Hochschild)

 意味付与、相互行為による実践に感情を構成する場をみる

33 感情エネルギー論・・・Collins

 エネルギーとしての感情による、社会の生成